反応と思考

喘息が再発してしまい、数日間咳が酷い。

現在、気管支の炎症を抑える薬で少し楽になっている。

咳が出る前、喉に微妙な痛みがある。その後、咳がゴホゴホと出てくる。

咳が出る時の自分の状態を観察すると、やはり一点が上がっている。

咳が出ている時は喉付近に一点が上がり、咳を出さないように我慢すると胸あたりにくる。

これは統一体が崩れている。

そこで、咳が出ているとき、一点を下げる様に身体使ってみる。

そうすると、胸の滞りがなくなり、この時は咳き込みが治まる。

この身体操作に慣れてきたところで、喉の痛みを感じる気配を覚えたらそれを下腹へ流す身体操作をしてみている。

喉の方が難しく感じるが、できないことはない。

これらをやっている中で、反応を思考によってある程度制御できるのかではないかと考えた。

身体への刺激によって身体に反応が起こるものの、その後、思考によってそれに抵抗しない身体運用を行う。

やっていることは道場での稽古と変わらない。相手との接触部の刺激に対して抵抗しない。刺激部に気持ちが向くと、刺激に身体が支配されてしまう。外的刺激に捉われることなく、思考によって氣を流す身体運用を行う術を身につけていく。

最初はアタマで考えながらこの身体運用を行う。目指すところは、自動的に思考する身体にしていくこと。自分の身体を、刺激による反応が起こった瞬間に自然と最適に(自分も周囲も心地良くなるように)動くように教育していく。

 

反応に身体を任せてしまうと、場合によってはかなり苦しいことを喘息に教えてもらった。

刺激に対して反応に任せるのではなく、思考によって状況を理解して変えられる身体にしていくことがお稽古を通して可能になるような気がしている。